3D PRINT SERVICE by DOHO(5)
造形工程
3D事業ファクトリーは、金属3Dプリンタと付帯設備を完備
豊富な経験を持つスタッフが設計・造形から最終仕上げまで対応
今回は3D造形の流れの中の「造形」工程をご紹介
3D造形の流れ
01.設計

※関連設備
3Dプリンタ用データ準備ソフト、スライスソフト
製品データを確認、造形用のデータに加工
スライスデータを作成
02.準備

※関連設備
真空乾燥機、パウダーモジュール
材料の湿気を除去、装置へ投入
造形基盤をセットし、システムでスライスデータを読み込む
03.造形
★今回の工程

※関連設備
金属3Dプリンタ
造形開始
04.後処理

※関連設備
熱処理炉、BAOMA社製ワイヤーカット
内部応力を除去するための熱処理を行う製品を基盤から切り離す
3Dデータ設計、材料・装置の準備まで完了したら、いよいよ造形スタート。
稼働前の最終確認作業もご紹介いたします。
最終確認
データ確認
3Dプリンタで読み込んだスライスデータを確認、
造形する製品の基板上の配置を決定します。
効率よく配置することで、一度に多くの製品が造形可能。この作業が完了すると、最終的な造形時間が確定します。


~ZRapid自社開発ソフトウェア~
ZRapid社のソフトウェアは、同じ基板上のアイテムでも、パーツごと別々にレーザーのパラメーター設定が可能。
最適なパラメーターの条件がより速く特定できる他、精度や造形効率の向上に繋がります。
造形チャンバー内の確認
造形チャンバー内の圧力、温度、酸素濃度の数値を確認します。
その後、粉末が均等に敷き詰められているかの確認を行い、造形を開始します


~ZRapid社製3Dプリンタ~
・高気密性
精度を高めるためには、常に温度や気圧を一定に保ち、低酸素状態をキープする必要があります。
ZRapid社製の3Dプリンタは気密性が高く、理想的な環境が実現可能です。
・優れた換気・送風システム
レーザーを金属粉末に照射、焼結させると煙とヒュームが飛ぶため、上部のレンズに付着し、レーザーの乱反射や不具合を招くことがあります。
この点においても、空気の流れを循環させることで煙やヒュームを瞬時に回収する高精度な機能が搭載されています。
造形
取り込んだスライスデータを基に、金属粉末が敷き詰められた基板上にレーザーを照射し、その熱で焼結、一層ずつ溶解・凝固を繰り返すことで、積層造形していきます。 (SLM方式)
読み込んだデータの通りに自動で造形され、完了すると自動でストップ。
オプションで造形チャンバー内が映るカメラが設置でき、遠隔で稼働状況の確認が可能。
~Zrapid社製金属3Dプリンタのレーザー~
3Dプリンタの中でも精度を左右する重要なパーツであるレーザーに関して、ZRapid社製金属3Dプリンタは、高性能ファイバーレーザーにおいて日本でも多く採用されている開発メーカーIPG社製のレーザーを採用。
また、搭載するレーザーのラインナップも幅広く取り揃え、常に最先端の技術を採用しています。



~レーザーの本数と造形精度~
造形速度は積層ピッチによって決まり、造形品の精度と密接に関係があります。
積層ピッチを大きくすると、造形時間は短くなる一方、造形品の精度が劣ります。この課題に対し、レーザーの本数を増やし時間の短縮化を図る技術が開発されました。
3Dプリンタを構成する設備の中で、レーザーの品質は最も重要とされる部分です。
3Dプリンタに関すること、その他造形に関すること等、ご質問がございましたら、お気軽にお問合せください!
次回の「3D PRINT SERVICE by DOHO」では、最終仕上げの工程である「後処理」工程をご紹介します。

セールスエンジニア
ZRapid認定インストラクター