3Dプリンタに適した金属粉末について

金属3Dプリンタに適した粉末材料の特性について解説!

 金属3Dプリンタの多くは、粉末材料を用いています。
精度の高い高品質な造形品を製作するためには、
金属粉末の選定も重要な要素の1つです。

3Dプリンタに適した金属粉末について
TOP » 3D PRINT SERVICE by DOHO » (6)3Dプリンタに適した金属粉末について

3Dプリンタに適した金属粉末の特性


金属粉末は製造方法によって特徴が異なります。3Dプリンタに適した金属粉末の特性は以下の通りです。

・流動性が高い
・真球度が高い
・酸素含有量が低い
・粒子の大きさにばらつきがない
・サテライトと呼ばれる付着物がほとんどない

金属3Dプリンタの代表的なパウダーベッド方式では、基板に均一にパウダーを敷き詰める必要があり、流動性の高さが大切です。また、造形物の内部に空洞ができてしまう等、仕上がりに影響がでてしまうため、ガス(酸素含む)巻き込みが少ないことも重要となります。

金属粉末の製造方法


代表的な製法は5種類あり、弊社が取り扱う粉末製造機は「PREP法」を採用しています。

VIGAEIGAPREPPAPS
製造
プロセス
ガスアトマイズ法プラズマ回転電極法プラズマアトマイズ法プラズマ溶射法
原料形状粉末、粒、棒等高精度加工棒材高精度加工棒材ワイヤー不規則粉末
生産効率>200kg/8h約100kg/8h100~200kg/8h<100kg/8h<100kg/8h
純度★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
真球度80%以上80%以上95%以上85%以上85%以上
サテライト
粉末比率
コスト
写真VIGAEIGAPREPPAPS

プラズマ回転電極法(PREP法)とは


PREP法とは、粉末原料となる棒材を高速で回転させ、その先端にプラズマを照射。表面を溶融させ、遠心力を利用して放射状に液滴を飛ばし、製粉化する技術。

他の製粉方法と比べ、真球度が高く、ガス巻き込みのない高品質な金属粉末が製造可能です。

プラズマ回転電極法(PREP法)

業界最小クラス!小型粉末製造機


新材料の開発にも特化

1. 設備が小型(4,000mm x 3,000mm x 2,500mm)で設置が容易
2. 高効率で、安定性が高く、短時間で製造可能
3. チタン、特殊鋼、ハイエントロピー合金等、
    多種多様な金属粉末に対応
4. 微粉末やサテライト粉末がほぼ生成されず、
    高い真球度と粉末純度を実現
5. 高品質な粉末を小ロット、多品種で開発・生産が可能