3Dプリンタに適した金属粉末について
金属3Dプリンタに適した粉末材料の特性について解説!
金属3Dプリンタの多くは、粉末材料を用いています。
精度の高い高品質な造形品を製作するためには、
金属粉末の選定も重要な要素の1つです。

3Dプリンタに適した金属粉末の特性
金属粉末は製造方法によって特徴が異なります。3Dプリンタに適した金属粉末の特性は以下の通りです。
・流動性が高い
・真球度が高い
・酸素含有量が低い
・粒子の大きさにばらつきがない
・サテライトと呼ばれる付着物がほとんどない
金属3Dプリンタの代表的なパウダーベッド方式では、基板に均一にパウダーを敷き詰める必要があり、流動性の高さが大切です。また、造形物の内部に空洞ができてしまう等、仕上がりに影響がでてしまうため、ガス(酸素含む)巻き込みが少ないことも重要となります。
金属粉末の製造方法
代表的な製法は5種類あり、弊社が取り扱う粉末製造機は「PREP法」を採用しています。
VIGA | EIGA | PREP | PA | PS | |
---|---|---|---|---|---|
製造 プロセス | ガスアトマイズ法 | プラズマ回転電極法 | プラズマアトマイズ法 | プラズマ溶射法 | |
原料形状 | 粉末、粒、棒等 | 高精度加工棒材 | 高精度加工棒材 | ワイヤー | 不規則粉末 |
生産効率 | >200kg/8h | 約100kg/8h | 100~200kg/8h | <100kg/8h | <100kg/8h |
純度 | ★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★ |
真球度 | 80%以上 | 80%以上 | 95%以上 | 85%以上 | 85%以上 |
サテライト 粉末比率 | 高 | 高 | 低 | 中 | 低 |
コスト | 低 | 中 | 中 | 高 | 低 |
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プラズマ回転電極法(PREP法)とは
PREP法とは、粉末原料となる棒材を高速で回転させ、その先端にプラズマを照射。表面を溶融させ、遠心力を利用して放射状に液滴を飛ばし、製粉化する技術。
他の製粉方法と比べ、真球度が高く、ガス巻き込みのない高品質な金属粉末が製造可能です。

業界最小クラス!小型粉末製造機
プラズマ回転電極法(PREP法)粉末製造機
SLPA-D
新材料の開発にも特化

1. 設備が小型(4,000mm x 3,000mm x 2,500mm)で設置が容易
2. 高効率で、安定性が高く、短時間で製造可能
3. チタン、特殊鋼、ハイエントロピー合金等、
多種多様な金属粉末に対応
4. 微粉末やサテライト粉末がほぼ生成されず、
高い真球度と粉末純度を実現
5. 高品質な粉末を小ロット、多品種で開発・生産が可能