ZRapid NEWS(7)
靴産業における3D造形技術の応用

中国国内では、3D技術の応用が広がり、進化を遂げる業界が年々増えています。
ZRapid社は、靴産業に着目し、3D技術を活用した「靴の金型製作」について公開、その内容をご紹介いたします!

3Dプリント技術が進化し、広まるにつれて、靴産業はかつてない変革を迎えています。SLA光造形(樹脂)やSLM方式(金属)の技術が靴の製造に広く使われ、靴産業全体を変えつつあります。これにより、靴のデザインや製造、個別のカスタマイズに新たな可能性が広がっています。
ZRapid社は、靴産業のコスト削減や品質向上、生産性向上を支援、また、靴の金型製造分野においても大きな影響力を持っています。
【金属3Dプリンタでの金型製作】~靴産業における金型製造工程の刷新~
靴型の製作は伝統的な加工業の一つで、完成までの製作プロセスは複雑で時間とコストがかかり、多くの人手が必要です。また、環境への配慮が求められ、顧客の多様性によるカスタマイズが要求されます。
伝統的な靴型の製作プロセス:
(1)靴型設計
(2)木製型/ワックス型製作
(3)シリコーン型製作
(4)石膏型製作
(5)CNCによる金属型の鋳造
(6)リバースエンジニアリングによる製作
(7)エッチング加飾
(8)サンドブラスト
(9)メッキ/テフロンコーティング


SLM方式金属3Dプリンタ活用のメリット
設計:製造方法による制約を受けず、軽量構造設計、個性的で複雑多様なカスタマイズを実現し、より自由で柔軟な
設計を実現します。

工程:一体造形により、木型や鋳造、切削などの手順を省き、型作りの時間を短縮し、迅速な納品を実現。

模様:造形パラメータを最適化し、加飾の精度を±0.03mmに向上させ、造形効率を確保しつつ、より立体感のある
模様の表現が可能。

デジタル技術:デジタル技術とスマート制御により、人件費と生産コストを節約しました。
材料:高性能な金属粉末で造形、堅牢で耐久性も高いです。材料の利用率がほぼ100%に達しています。

エコ加工:エッチング工程が不要となり、さらに環境にやさしいです。

ZRapid社が自主開発したiSLM450D/450T、iSLM420/iSLM420D、およびiSLM350/iSLM350Dは、靴産業向けの主力機種として、効率的で高品質な生産を実現し、靴型産業を進化させました。
【iSLM450/450D(金属3Dプリンタ)】

方式 SLM方式
材質 アルミ合金、ステンレス(SUS316L)
マルエージング鋼、チタン、
ニッケル合金、銅合金等
レーザータイプ ファイバーレーザー500W×2/500W×3
造形サイズ 450mm(X)X400mm(Y)X350mm(Z)
設備サイズ 2.70m(W)X1.40m(D)X2.70m(H)
【iSLM420/420D(金属3Dプリンタ)】

方式 SLM方式
材質 アルミ合金、ステンレス(SUS316L)
マルエージング鋼、チタン、
ニッケル合金、銅合金等
レーザータイプ ファイバーレーザー500W/500W×2
造形サイズ 420mm(X)X420mm(Y)X450mm(Z)
設備サイズ 2.64m(W)X1.43m(D)X2.70m(H)
【iSLM350/350D(金属3Dプリンタ)】

方式 SLM方式
材質 アルミ合金、ステンレス(SUS316L)
マルエージング鋼、チタン、
ニッケル合金、銅合金等
レーザータイプ ファイバーレーザー500W/500W×2
造形サイズ 350mm(X)X350mm(Y)X450mm(Z)
設備サイズ 1.95m(W)X1.43m(D)X2.47m(H)
近年、中国政府が「大規模な設備の切り替え促進計画」を発表し、積層造形技術の普及と応用を推進しています。ZRapid社は、靴産業に注力し、積層造形技術を活用して新たな生産力を生み出し、デジタル化とスマート化を進めます。

王 暁琴(オウ・ショウキン)
営業推進担当
調達担当
弊社では、日々ZRapid社と情報交換を図り、常に最新情報を取り入れながら、日本での3D技術の普及のため、3D技術のニーズを常に模索しています。
今後も皆様に有益な情報を届けることができるよう、ZRapid社の発信情報をお伝えして参ります。
設備や造形サービスに関すること等、ご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。